特集・恋愛すらせずに大人になってきた人々

この日本では、ある程度良い企業に就職しようとすると、それ相応の学歴が必要になります。
だから、その学歴を得るために10代の頃から勉学に身を費やす必要があるというわけです。

学校でも勉強し、放課後は塾に通い、家に帰っても予習・復習をする。
こういう生活を義務教育の間中にやっていれば、
本人の努力と家庭の資産状況次第で、どんな難関大学でも突破できるでしょう。

ただ、勉強ができるということと、社会人として上手くやれるということは、
本来全く関係のないことです。
良い大学を出たのに、せっかく入社した一流企業の仕事の内容に不満を抱いたり、
そもそも職務がこなせないという社会人が、少ないながらも存在しています。
まあ、仕事の内容はいずれ慣れるにせよ、問題は対人関係です。

学生時代に勉強浸けだったせいで、まともな交友関係も、
さらには恋愛の経験も積まないまま大きくなってしまうというのは、これは本当に悲劇です。
社会人になったからには、自立し、自分の言動に責任を負う必要があります。
家族の庇護を受けずに、なんでも自分でこなす必要が出てくるわけですが、
ここに日本の学歴偏重社会の構造的な欠陥を見ることができます。

 

恋愛よりも勉強! そんな受験マニュアルが社会人のプライベートを破壊する!

僕も10年ほどまえは、受験勉強の真似事ぐらいはしたものです。
当時、受験生の勉強に対する取り組み方、姿勢についてのアドバイスが列記された、
いわゆる受験マニュアルを幾つか読んでいました。
そのようなジャンルの本に、8割ぐらいの頻度で登場していたのが、
恋愛をまるで害悪のように書いている項目でした。

書籍によって書き方こそ違えど、ほとんどの場合、
「恋愛は受験勉強の障害。適度に学生の本分を忘れずに行うか、あるいは一切すべきでない」
と書かれていたんです。
要は恋愛と勉学が対極の位置づけにあると書いていたわけですね。

当時の僕は思いました。
勉強ばかりやって恋愛も友達付き合いもせずに大人になって社会に出て、
そんな人間は何の面白みもないから除け者にされるだろうと。

だって考えてもみてください。
皆さんの職場に一流大学卒ながら、
恋愛経験も対人コミュニケーション能力も全くない人材が入ってきて、
果たして即戦力になると思いますか?
僕は最低限、他人とある一定の水準でコミュニケーションがとれる人材じゃないと、
社会人としては全く上手く機能しないと考えています。
多くの企業では、個人の資質云々よりも、周囲との意思疎通を図れてこそ、円滑に業務が進みます。

これを今現在全くこなせない、ある人物の話を挙げてみましょう。

 

一流大学卒のAくんは何故社会から落伍したのか?

Aくんは、日本の最高学府といわれる、あの大学を2年前に卒業した超エリート大学生でした。
就職先は引く手あまたでしたが、彼は中でももっとも条件の良い企業に就職することに成功します。
Aくんは言います。

「今思えば、あそこで自分の現状をしっかりと再確認しておくべきでした」

彼は入社して最初の1週間で、周囲から敬遠されるようになりました。
理由は、勉強ばかりの日々を送っていたことで、対人スキルが全く培われていなかったこと。
学校の先生も塾講師も、勉強は教えても、
彼の本来の弱点である他人との意思疎通については、一切助け舟を出してくれませんでした。
当然、同じような学歴の若者のほとんどは、勉強に打ち込みつつも交友関係を維持し、
彼女だって作っている者が大勢います。

いつの間にか、彼はそんな仲間たちの中で、
ただただ受験勉強の結果を発揮するためだけに、大学受験をしていたのでした。
そして見事素晴らしい学歴を得た時点で、Aくんは取り返しがつかないほど、
自分が手に入れていないものばかりだということに気が付いたのです。

Aくんは現在、せっかく入社した一流企業を一身上の都合で退社し、
日中は自宅に引きこもり、夜はパチンコ屋で散財する日々を送っています。
当然まだ彼女はいません。
作り方もわからないと話してくれました。

 

おわりに

学歴だけでは飯は食えません。
友達は作れません。
恋人も出来ません。

Aくんのような若者は、程度の差はあれ大勢います。
日本の婚姻率や人口も減少する一途を辿るばかりです。

彼らがこうまで苦しい境遇を強いられている原因が、果たしてどこにあるのか。
私たちもよく考えてみたいところですね。

【Photo】Gic

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