筆者は、占い師もしているのですが、西洋占星術では性格や能力、恋愛観など、さまざまなことがわかります。
結婚についてもある程度わかるのですが、たまに「離婚する可能性が高い人」が見えてくることがあります。
それは、生年月日、生まれた場所(都道府県)、生まれた時刻から作り出すホロスコープ(天体配置図)から読み解ける内容であり、つまり「結婚に失敗しやすい人は、生まれたときから決まっている」という意味かと……。
もちろん、占いはあくまで占いですし、今どきは離婚率もぐんぐん上がっていますから、絶対条件ではありません。
もし、自分のホロスコープに「離婚の星」があっても、むやみに不安がる必要もないですよ。
転ばぬ先の杖として結婚相手を慎重に選んだり、家庭生活を努めて平穏に過ごすようにしたりすれば、離婚は避けられるはずですし、運命は変えられるでしょう。
「離婚の星」とは?
占星術的に離婚する可能性が高い人とは……出生時のホロスコープで、太陽と海王星が180度に位置している、あるいは月と海王星が180度に位置しているケース。
月と海王星の組み合わせのほうが、感情的に罵り合うとか、お互いに憎み合うなどして修羅場を経験することが多いかもしれません。
ホロスコープは360度の天空図で、生まれた時に「水星・金星・月・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星」がどの星座に位置していたかを記します。
その中で180度を形成するということは、海王星と太陽、または月が真正面から向き合っているという意味。
たとえば、牡羊座に太陽がある人(太陽星座が牡羊座とは、つまり、一般的に星占いで「牡羊座」といわれる人)の場合、天秤座に海王星がある人は、結婚できても離婚する可能性が高いといえます。
今どきは、インターネットを検索すると無料でホロスコープを作れるサイトがいくつも出てきます。気になる方は、そうしたサイトで、まず自分の出生時のホロスコープを作ってみてくださいね。
なぜ、離婚してしまうの?
占星術で太陽は「自分」、月は「心・本質」を表します。
そして、海王星は「感情」を表して、星同士が180度を形成することは、緊張感を伴う微妙なバランス、お互いを干渉して鋭く監視し合っているようなイメージです。
噛み合わないわけじゃないし、強く意識し合うんだけど、だからこそうまくいかない部分も出てくる、という感じでしょうか。
そのため、太陽や月が海王星と真正面から向き合うと、「気持ちが落ち着かなくなる」のです。結婚そのものを、ノリで決めちゃう人もいるかもしれません。ノリで結婚して、ノリで離婚する……とか。
また、本気で愛していると思って結婚したのに、あっけなくほかに好きな人ができて、旦那サンへの気持ちが簡単に冷めてしまう、という人もいるでしょうね。
自分でも首を傾げてしまうほど、気持ちは定着せずに移り変わってしまうようです。
幸せな結婚ができないわけじゃない
もし、「わたし、離婚の星がある!」と思っても、悲観する必要は全然ありません。
お別れする可能性が高いというだけで、なんだかんだあっても家庭生活を続けている人はいます。理性や社会性を表す土星が良い作用をもたらしてくれるとか、知性を表す水星が良い角度にあるといった要素があると、ケンカはするんだけど「別れたってしょうがない」と開き直る、子どものことを考えて踏みとどまる……なんていう具合に、離婚を回避できるのです。
そして、離婚は経験しても再婚して幸せになれる、というケースも多々あるので、心配する必要はありません。それだけたくさんの恋をして、濃い人生を送ることができると思えば、プラスになる部分も多いんじゃないでしょうか。
今回は、占いという視点で離婚をとらえてみたので、「そんなの信じないわ」という方は、気にせずスルーしてくださいね。
また、「それも結婚する上で覚えておくべき」と思うのなら、参考にしても良いと思います。
あるいは、今は独身だけど、すでに離婚経験があるという人は、一度ホロスコープを作って、確認してみると良いかもしれません。再婚を望むにしても、効果的な対策が打てるはずですよ。
画像撮影:Tric Chen (改変 gatag.net)
(沙木貴咲/ライター)