筆者は今年33歳になります。

恋人はいますが、結婚願望はありません。

最近は婚姻率もそんなに高くないですし、こういう男性は他にも大勢いることでしょう。

なんせ結婚して子どもを養うまでの長期的なビジョンを考えると、先立つものとしての、ある程度まとまったお金が乏しいのが最大の要因です。

筆者自身、貧乏な家庭の生まれだったこともあって、お金のない家庭で育つ子どものフラストレーションは身にしみて理解しているところ。

恐らくこの後も結婚をしようとは思えないままでいるはず。

しかし、しばしばこういう考えを真っ向から否定してくる方もいます。

色んな人がいて、それはそれで結構なんですが、結構この手の人たちって、二言目には「愛があれば~」とか言っちゃうんですよね。

ならばとじっくり腰をすえて話を聞くと、「結婚すれば一緒に住むことになるから、家賃や光熱費も安くなる」という意見を出される場合もあります。

これ、せいぜい数年先のことしか考えていない人のお決まりの文句ですよね。

そもそもどうして現代では、婚姻率が低く離婚率が高いのか、ちょっと考えれば分かることなのに……。

今回は、この手の人たちが安直に結婚をして失敗をしてしまった顛末を見聞きしていくうちに分かってきた、結婚をする前に確認しておくべきものを書いていきたいと思います。

 

■一つ屋根の下で暮らして経済的なのは最初の数年だけ

結婚をすることで、同じ家に住む夫婦。

この状況を差して「一緒に住んでるから家賃も水道光熱費も、それぞれ別々に暮らしてるより経済的」という意見。

これはあくまで共働き同棲カップルの場合です。

結婚をすれば、避妊しない以上いつかは子どもが出来ることもあるでしょう。

そうなった場合に、親子で暮らせるだけのスペースが、家にない場合だって多いものですし、転居するにもお金がかかります。

さらに共働きの夫婦の場合は、妻が育休に入ったら、夫は具体的にどうやって金銭面でカバーをするのかも、絶対にあらかじめ考えておかないと話になりません。

また、冒頭で書いたように、子どもが成長するのはあっという間。

すぐに幼稚園や小学校に通うようになります。

こういう場合に、本当に子どもを安心して送り出せる家庭環境を構築できているかも、しっかり考えないといけません。

少なくとも、「2人で住めば家賃はお得」とか言ってるような夫婦の時点で「そもそもお互いにあんまり貯蓄がないのではないか」という思いもしないでもありません。

子どもが生まれれば、家庭環境は劇的に変化してしまいます。

 

■不用意な結婚は、老後まで慢性的な金欠を招く

「結婚生活は工夫次第でお金を思いっきり節約できる」と豪語していた既婚者の知人が、先日離婚しました。

毎月養育費が40,000円ほどだったそうですが、この月々たった40,000円のお金すら、家庭環境を大きく切迫するほど重大だったと、後になって話してくれました。

子どもを育てるというのは、投資に下限はあっても上限がないものです。

できれば習い事もさせたい。

できれば新しい服を買ってあげたい。

できれば大学に進学させたい。

こういう願望が毎日のように湧いてきて、やがて現実との金銭的なギャップに病む親ってのがいるものなんです。

また、子どもを作らなくても、やがて周辺の環境は変化します。

持ち家に住んでいる家の老朽化に際しては、リフォームをするか、転居するか選択しなければなりません。どっちにしてもお金はかかります。

日々ギリギリで生活していて、多少の贅沢ならなんとかできている夫婦は、その状態を今後何年維持できるのか、しっかり考える必要もあるでしょう。

病気になってしまったら、途端に成り立たなくなるような、薄氷の上の慎ましい生活はもってのほかです。

 

■おわりに

誰だって結婚した瞬間には、離婚しようだなんて考えもしないんですよね。

だけど、それでも離婚する男女が多いのが不景気の常なんです。

「うちはなんとなく大丈夫だと思う。だってお金はなくても知恵と愛があるし」なんて考えは、恐らく日本中のほとんど全ての夫婦が結婚当初は持ち合わせているものだと思います。

 

 

(松本ミゾレ/ライター)