「彼氏に『重たいんだよね』と言われました。わたしの体重が重たいのではなく、わたしの愛が重たいんだそうです。どうすればいいのでしょうか」

今回はこのご相談にお答えしたいと思います。

 

■結婚詐欺に見る「バランスの悪い恋愛」

ネット上では「脱・重たい女」について書いてあるコラムが散見されます。「重たい女」と言われている女子が、いつの時代も一定数いるのだろうと思います。

たとえば毎朝、毎晩、「おはようメール」「おやすみメール」を強要する彼女に対して、「重たい」と感じる彼がいます。そういうことをされても「重たくない(ふつうの彼女である)」と思っている男子もいます。

重たい女って、なにをすれば「重たい」と思われるのでしょうか?

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人って、「ここから先はおれだけのエリアだから、入ってこないでね」というエリアを持っています。恋愛をして、彼のことが好きすぎる状態のとき、「わたしだけのエリア」に彼を入れる女子がいますが、そんなことをすると、トラブルが起こりやすくなります。

たとえば、彼女が彼に対して心をすべてオープンにし、そこに彼氏が入ってきたとします。いわゆる「ふたりでラブラブの状態」です。

このとき彼が、彼女に「お金を貸してよ」と言う、そしてラブラブ状態に判断が狂っている彼女がお金を貸す、で、けっきょくお金が返ってこない。結婚詐欺って、たとえばこういうことです。

心をフルオープンにした人は、相手にも心をフルオープンにすることを強制する傾向があります。

だから彼女が彼に対して心を全開にすれば、彼は彼女から「あなたの心も、わたしにだけ向かって全開にしてよ」という言葉にならないメッセージを受信します。

この受信メッセージを彼が、「よからぬ方向に」活かすと、結婚詐欺になります。「おれの心を、なぜ君に向かって全開にせにゃならんの? おれにはおれだけの世界観があるし、そこは親にだって見せてないところなんだぜ」と、少々スギちゃん的な口調で言ってくる彼氏は、わりとまともな彼です。なぜまともなのか?

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男はつねに「じぶんだけの世界」を持っているし、それを大切にする生き物だからです。じぶんだけの世界観を持つことなく、ただただ彼女の後ろを追いかけるだけの男子って、女子からすれば「重たい」でしょ?

つまり「おれだけの世界に、土足で入ってくる彼女=重たい」と、彼は思っているということです。

ということは、「そこの世界にだけは入らない」と決めてしまえば、「重たい」とは言われない、ということです。もっと簡単に言えば、あなたが「入る場所をまちがった」ということです。

入る場所って、無数にあります。彼には彼だけの世界があり、彼とあなただけの世界があり、仕事の世界があり、親族の世界があり、男どうしの世界があります。人はふつう、いくつもの世界を持って生きています。

「彼だけの世界」ではない、ほかの多くの世界に、ちょっとずつ足を踏み入れてみると、きっと彼は「重たい」とは言わないはずです。

が、「彼だけの世界」って、彼女にとってすごく魅惑的に見えるんでしょうね。だからほかにもたくさんの世界があるにもかかわらず、そこに足を踏み入れて、彼に怒られるんでしょうね。(ひとみしょう/文筆家)

(愛カツ編集部)