2017.11.8

「つきあって5ヶ月の彼氏がいます。先日彼に、「君のことは好きだけど、じぶんがどのくらい君のことが好きかがわからない」と言われました。好きという感情が徐々に減りつつあると。でも、私のいいところはたくさん見えるし、いつもいい子だなと思うし、かわいいなと思う。一緒にいても楽しいし、苦ではないと。ネットで調べた結果、こういう彼氏対策には、引いてみるのが一番みたいで、今まで普通に連絡とっていましたが、今は連絡する頻度を少なくしています。私が彼のことを追いかけすぎたのもダメだったんだろうなと思います。これで正解でしょうか」

今回はこのご相談にお答えしたいと思います。

■教科書のような名曲

ネットにはたしかに「追いかけられる女になろうと思えば、多少引いてみて、彼が追いかけてくるように仕向けるのがいい」と書いてあります。ぼくはそんなこと、書いた覚えがないのですが、誰かがこう書いています。

が、果たして本当に「押してダメなら引けばいい」のでしょうか? 押してダメなものは、引いてもダメなのではないでしょうか? あるいは引けばますます彼と疎遠になって、愛がフェードアウトしてしまわないのでしょうか?

彼の気持ちがあなたから離れていっているのは、彼とてどうすることもできない気持ちだろうと思います。こういう気持ちを歌っているのが、オフコースの『秋の気配』や『もう歌は作れない』という曲ではないでしょうか?

ぼくの気持ちがあなたから離れていっているのがじぶんでわかる。でもそういう気持ちを、ぼくとてどうすることもできない、というようなことを歌っています。

文字通り「どうすることもできない」つまり覆水盆に返らずということで、この「覆水盆に返らず」なことしか歌のテーマになりえない、というようなことを教えている、ある意味では、駆け出しの作詞家に作詞のイロハを教える教科書のような名曲です。

 

■オフコースの小田さん的答えは・・・

なぜ彼は、あなたが愛しているにもかかわらず、あなたから気持ちが離れていってしまっているのでしょうか?

あなたの彼のみならず、そういう歌をリアルに歌っている小田和正さんはなぜ、過去にそういう状況に直面したのでしょうか?(シンガー・ソングライターの歌は、おそらく実体験を含めできているというところから推測すると、若かりし頃の小田さんにも、このような経験があったのではないかと推測します)。

なぜ?

答えのひとつを小田さんは「ぼくがいつも先のことばかり考えていた」と歌います(『もう歌は作れない』)。おそらく今この瞬間の愛を彼と分かち合いたい彼女と、たとえば彼女を守りたいと思うゆえ、あるいはじぶんの仕事の未来を考えすぎるゆえ、先のことばかり考えてしまう彼とのすれちがいみたいなことでしょう。

 

■歌うしかないということなのでは?

これのどこが、恋の駆け引き的に押せばいいとか、引けばいい、ということになるのかが、ぼくには理解できません。彼はじぶんの人生のことを考えています。今の力量では、彼女のことを守り切れない我が人生のふがいなさを思っています。対して彼女は、今現在の恋愛のことを考えています。

人生に恋愛のことが含まれていないとは言わないですが、彼は恋愛のこと以上のことを「我が人生」と捉えていると解釈するのがふつうでは?

あなたの彼がどのような事情ゆえ、あなたから心が離れていっているのか知りませんが、一般論として、男は「我が人生」のことを考えてしまう生き物だし、そこに含まれる「キラキラした恋愛」の割合が少なくても、しかたないでしょう。

なぜなら男はみな「男たるもの、彼女を守るべし」と潜在的にであれ、社会から教えられているからです。そして「今のままのおれでは、彼女を守ることができない。もっと抜本的な我が人生の見直し、および確立が求められる」と思っているからです。

あなたから離れゆく彼の心を、あなたがどうにかつなぎとめたいのであれば、彼の愛のみならず、彼の人生まるごとに寄り添ってあげるといいのかもしれません。が、多くの人にとってそれはできないから、歌うしかないということなのでは?(ひとみしょう/文筆家)

(愛カツ編集部)

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