彼と付き合った時点で、あなたは彼にとって「特別な存在」なわけだけど、でもそれに輪をかけるように「彼にとってもっと特別な存在になりたい」と思ってしまうのが、恋愛中の微熱を帯びた気持ちのめんどうなところですよね。

ではどうすれば、その「特別さ」が手に入るのか? について、今回は一緒に見ていこうと思います。

いくつかのありふれたハウツー

比較的よく言われているのは、彼に自分のことを打ち明けること。そして、彼の言いなりになりすぎず、彼の言いなりになること。この2つですよね。

言いなりになりすぎず、でも彼の言いなりになる、というのは、矛盾しているように聞こえると思うけど、でもそれこそ、そのへんは「女の勘」でどうにかするしかないです。これ以上言語化できないことだし、それにケースバイケースだから。

と説明されて、納得できない人はきっと、「特別さ」の本質を知っていながら、それをうまく言葉にできない人じゃないかなと思います。

特別さとはなにか?

人がもつ特別さって、その人がその人としてこの世に生まれてきた偶然性と奇跡性のことです。

あなたは、たとえば、会社の隣の席の子の人格を持って、火星に生まれたかもしれない。でも、あなたは、あなたの人格をもって、他でもないこの地球に生まれた。しかも、江戸時代にではなく、今の時代に生まれた。

つまり、いつどこでどのような性格を持って生まれるのかは、誰も選べないでしょう? この「選べなさ」が「特別さ」です。

具体的にいうと

具体的にいうと、たとえば彼にすがるように恋愛する女子っていますよね。彼にあこがれて、あこがれの彼と付き合うことで自分がなにかから救われたかのように強く思っている女子。

そういう女子は、自分で自分の特別さとか選べなさを放棄しちゃっているということです。

だから、そういう彼女は、いかに彼に自分のことを打ち明けようと、また、彼の言いなりになりすぎず、彼の言いなりになろうと、彼にとって特別な存在になりきれず、やがて捨てられてしまうのです。

自分が自分にとって特別な存在であること

つまり、彼にとって特別な存在であろうと思えば、まずは、自分が自分にとって特別な存在になる必要があるということになります。

具体的には、自分の生の偶然性と奇跡性を感じる心が必要。そのためには、「選べなさ」をまるっと自分で受け入れることが必要。たとえば「こんなお母さんのもとに生まれてイヤだな」じゃなくて「この母親から生まれたのは、もう仕方のないことだ。それこそが私という人間の出発点だ」と受け入れること。

簡単でしょ? 逃げなきゃいい、というだけのことですよ。

自分が持っている「選べなさ」を自覚すると、特別な存在になれる

テクニックを使って、いかに彼にとって特別な存在になったところで、最後に「やっぱり運命の人ではなかった」と思って別れるカップルはたくさんいます。

この「やっぱり」って、結局のところ、恋愛うんぬん以前の「人としての問題」にしか還元できなかったりするんですよね。簡単にいえば、「<選べなさ>を受け入れているか否か」ということ。

持って生まれたものは選べないのだから仕方ない。でも、その「選べなさ」を自覚する(意識する)ことは、誰にだってできるでしょう?

「選べなさ」を意識すると、人は輝きはじめます。その輝きを、男は見逃さないんですね。そのとき、あなたは彼にとって、真に特別な存在になるのです。わたしはあなたにとって特別な存在になったのだから、あなたもわたしにとって特別な存在になりなさいよ、と、立場が逆転するんですね。

自分が持っている「選べなさ」を自覚すると、特別な存在になれる! こんな簡単な話も、ちょっと他にないと思いませんか?

(ひとみしょう/作家)

(愛カツ編集部)