男女 2人 甘える

じつは男は、いつも彼女に甘えたいと思っています。

なぜなら彼らは「男をすること」に子どもの頃から疲れているからです。たとえば人の前で泣いたり、弱音を吐いたりすることは「男らしくない」と考えられているからです。

ゆえに男性は、いつも自分を強く見せようと頑張っているため、疲れてしまうのです。男はそんな疲れもあり、いつも「彼女に甘えたい」と思っているわけです。

今回はそんな男性の気持ちをひも解いて、具体的な例をいくつかお見せしましょう。

男女 2人 甘える

デートの待ち合わせ場所に彼女が現れた瞬間

デートの待ち合わせ場所に彼女が現れた瞬間、じつは彼は、犬が大きく尻尾を振りながら飼い主に飛びつくのと同じことを彼女にしたいと思っています。

しかし、当然そうはしません。彼はクールに「おっ」と言って、彼女の隣を歩きだします。

今すぐ「彼女のことを抱きしめてイチャイチャしたい」という気持ちを1ミリでも表に出してしまうと、彼女に「こいつウザっ」「キモイ」「うっとうしい」と言われるのが目に見えるからです。

うす暗い個室居酒屋にて

薄暗い場所でふたりきりになって、多少お酒が入ると、男ってもうダメです。女子に甘えたいなあと思ってしまうのです。だからたとえば、キャバクラとかスナックなんかでは、その反対の態度を貫く男性がモテるのです。

つまり女性に甘えることなく、きちんとして、たまに面白い気の利いた話をして、女性に「なにか飲む?」と絶妙なタイミングで水を向けることのできる男がモテるのです。

また、だから薄暗い個室居酒屋で、にゃんにゃんと甘えてくる彼氏のことを「かわいい」と思う彼女と付き合っている男のことを、男たちは「うらやましいなあ」と思うのです。

お給料日

給料が多すぎて困る人はいないもので、たいていの男子は、「こんな額の給料で、俺、今月も貯金できないなあ」「このままじゃ彼女と結婚もできないなあ」とため息をつきます。

その瞬間、彼は「彼女に素直に甘えることができれば、俺の人生はどんなに楽だろう」と思うのです。お金がなければ、正直に「ない」と言える人生っていいなあと思うのです。

こんなに男女平等と言われてもなお、男は「お金がないとモテない」と思い込んでおり、女子は「お金がない男子と付き合うのは、ちょっと考えてしまう」と思っていますね。

不思議ですよねえ。「わたしがあなたを食わせるから!」とか「僕は主夫になります!」とキッパリ宣言できるかっこいい男女が現れることを祈ります。

おわりに

男の子って3歳くらいから「男であること(男をすること)」に疲れているんです。

「あなたは男の子なんだから、しっかりしなさい」と言って育てた母親に責任はきっとありません。彼は日々、いろんな重圧を感じ、耐えているのです。

だから冒頭に書いたように、彼はいつでも彼女に甘えたいと思っているのです。

(ひとみしょう/作家)

(愛カツ編集部)