デキ婚のメリット・デメリット

結婚のタイミングは、人それぞれ。

一般的には、結婚適齢期になったから、おたがい結婚したいという気持ちになったから、プロポーズを経て結婚というケースがほとんど。

ただ最近では、あたらしい命が宿ったのをきっかけに結婚することになった、いわゆる「デキ婚」の人も少なくありません。

しかし、世の中にはデキ婚と聞いて眉をひそめる人がいるのではないか、デキ婚ってなんだか恥ずかしいものなのではないか……そんなふうに考える人もいるでしょう。

そこでこの記事では、デキ婚に対する世間の印象や、デキ婚だからこその幸せについてまとめてみました。

デキ婚はなぜ批判される?

デキ婚はなぜ批判される?

あたらしい命を授かったこと、そして結婚をすることはどちらもとてもおめでたいことですが、デキ婚となると否定的な意見が多いのも事実。

では、なぜ「デキ婚」は冷たい目で見られてしまうのか?ということについて、その代表的なイメージとともに考えていきましょう。

無計画だから

デキ婚が冷たい目で見られる一番の理由はやはり「無計画だから」ではないでしょうか。

子供をつくるにあたっては、プロポーズやそれぞれの親御さんへのごあいさつや入籍などの書類手続きなどを経て、新婚ムードが落ちついてから……というのが一般的な考え方。

これには理由があって、人によってさまざまですが「育児資金を貯めておきたい」や「ふたりの時間をもうすこし過ごしたい」などが代表的なものとして挙げられるでしょう。

しかし、デキ婚となると、その計画を立てる暇もなく、とつぜん「親」としての責任を背負わなければなりません。

ふたりと赤ちゃんのこれからについて心配しているからこそ、世間の目も厳しいものになりがちであることが考えられます。

仕事への影響がでるから

こちらも、上記の「無計画」に関わることですが、社会人になってからのデキ婚(そもそも学生ならデキちゃうのはどうかと思います、個人的には。)で最も影響がでるのが「仕事」ですよね。

どんな仕事であれ、突然「子供ができた」と報告されると、人材の補填や仕事の計画変更など、さまざまな問題がでてくるでしょう。

もちろん、あたらしい命を授かること自体は大変おめでたいことに違いなく、祝福するべきものですが、デキ婚の場合、周囲は100%のおめでとうを贈れないかもしれません。

おたがいの心にどこか後味の悪いものを残すことにもなりかねませんので、注意が必要です。

倫理観がないと思うから

子供をつくるにあたっては、やはりプロポーズや両家へのあいさつ、入籍などの「順序」を守るべきである、という考えが一般的です。

そのため、「順番も守れないなんて」という声が上がってしまうのです。人によっては、「順序も守れないふたりに育てられる子供がかわいそう」なんて意見を持つこともあります。

こうした意見に共通するのは、「おせっかい」であること、そして「心配している」ということ。「生まれる子供を、本当に幸せにできるのか?」という問いにも等しいのです。

もしもあなたがいま、「デキ婚」について不安に思うことがあるのなら、世間の声は冷たいばかりでなく、その裏にわずかにあるやさしさにも目を向けて、自分を責めないようにしてくださいね。

「デキ婚だからこそつかめる幸せ」はその先にあるのですから。

デキ婚のメリット・デメリット

デキ婚のメリット・デメリット

デキ婚には、デキ婚ならではの幸せな瞬間と、不安な時間が流れることがあります。

いわゆる「順序」を踏んだカップルに比べれば、どうしても不安な時間が多くなってしまうでしょう。

しかし、デキ婚を選んだからこその幸せな瞬間もあるのです。

この項では「デキ婚のメリット」と「デキ婚のデメリット」のどちらも見ていくことで、デキ婚ならではの幸せのつかみ方を探っていきましょう。

デキ婚のメリット.夫婦の団結が強まる

「子は鎹(かすがい)」ということわざをご存じでしょうか?

古典落語「子別れ」にも使われているこのこのことわざ。鎹(かすがい)とは、建築現場で使われるコの字型のクギのようなもののことを指しており、この鎹には、木材をつなぎとめる役割があります。

子は鎹(かすがい)

つまりこのことわざは、「子供とは、夫婦仲になにかあっても、妻と夫の懸け橋になる存在である」という意味となります。

デキ婚の場合、すでにふたりの間には大切な命が宿っています。「デキちゃった」ことでいろいろと考えなければならないこと、準備しなければいけないものが一気にふりかかってきます。

しかし、そんな忙しいときでも「この子のために」と思えれば、安らぎや癒しが得られるはず。

その積み重ねは「ふたりで力を合わせてきた」という経験となり、夫婦のきずなをより堅いものにすることでしょう。それこそが、デキ婚ならではの幸せのひとつといえます。

デキ婚のメリット.若いうちに子育てできる

抱っこしたり、お風呂に入れたり、夜泣きや授乳の世話など、なにかと体力・精神力を使う子育て。体力があるうちにはじめたほうが比較的ラクになることは、言うまでもありません。

デキ婚の場合、確かに準備するための時間はありませんが、「時期を見計らって……」と年齢を重ねてからはじめた妊活、またその先にある子育てよりも、若さでは勝っています。

「人生のなかで、“いま”が一番若い」という言葉でもあるように、早めに動けることをメリットとして考えていきましょう。

デキ婚のメリット.タイミングに悩まない

デキ婚した夫婦のなかには、子供ができたことが結婚のきっかけになったと話す方も多いです。

「仕事が落ちついてから」「まだ遊びたいから」と先延ばしにしているうちにタイミングを逃してしまい、望んだときには子供ができない、というケースもすくなくはありません。

「付き合って長いけど、結婚の話も出ないし、こっちから切り出すのも……」と考えていたカップルにとっては、良いきっかけになるのではないでしょうか。

デキ婚賛成派の意見

さて、ここまではデキ婚のメリットについてご紹介しました。

愛カツで実施した「デキ婚についてどんな印象がありますか?」というインタビューの回答の中から、「賛成」の意見をいくつかご紹介しましょう。

「自分自身がデキ婚です。正直言うと、仕事が楽しかったし、結婚願望は少しもなかったけれど、デキてしまったから仕方なく結婚……という感じでした。
でも、いざ結婚・出産したらほんとうに毎日が充実していて幸せで。私みたいに妊娠がきっかけになって幸せな生活をしている人はたくさんいると思うので、デキ婚だからと否定することはないと思います」(30代女性)

「少子化が問題になっているので、赤ちゃんを授かる、ということは純粋におめでたいことだと思います」(40代女性)

「幸せにきちんと暮らせる土台があるのなら、バッシングされる筋合いはまったくないはず。結果を確かめずに否定するのは間違っていると思います」(30代男性)

「どんな状況であっても、あたらしい命が芽生えるということは純粋に尊く、喜ばしいことだと思います」(30代女性)

「安易に中絶を選択するよりも責任感がある選択だと思います」(50代男性)

賛成派の意見でもっとも多かったのは「あたらしい命の誕生はおめでたいことだから」というもの。なかには「自分がデキ婚で幸せだから」という人もいらっしゃいました。

ただ、デキ婚には多くのデメリットがあることも事実です。

つぎの項では、デキ婚のデメリットにはどんなものがあるか見ていきましょう。

デキ婚のデメリット.いろいろな「時間」がなくなる

デキ婚のデメリット.いろいろな「時間」がなくなる

デキ婚のデメリットでまず考えられるのは、時間がなくなるということ。

結婚の手続きや、実家や職場へのあいさつ、赤ちゃんが生まれてくるまでの準備、そしてなにより、ふたりの気持ちの整理をつけるのもすべてがバタバタで、落ちつける時間や、自由にできる時間がすくなくなってしまいます。

それだけではなく、プロポーズのために準備する時間、ふたりきりで過ごす時間、さらにはお金を貯める期間もすくなくなってしまいます。

長い間付き合ってきたカップルであれば「いまさらいいよ~」と思えるかもしれませんが、付き合って間もない場合は、おたがいの気持ちや考え方のギャップに悩むことが増えるかもしれません。

おたがいに慌ただしくなるため、ささいなことでぶつかることも考えられます。

ぶつかってしまったとき、すれちがったとき、どう対応できるか。協力する体制をつくれるかどうかが、その後のふたりの関係性を試すものとなるでしょう。

ここでしっかりと助け合っていけるのであれば、「順序」を踏んだ夫婦よりも、おたがいを理解し、分かりあえる家庭を築けるはずです。

デキ婚のデメリット.お金がかかる

赤ちゃんを養っていくためには、ミルクやおむつ、ベビー服にベッドに……と、ありとあらゆるものが必要です。当然、出費も増えますよね。

労働の形態や収入によっても変わってきますが、いままでよりもお金が出ていくことは確か。

そんななか家庭の経済状況を一定に保つには、とにかく働いて稼ぐことが大切です。ときには、生活を少し切り詰める必要があるかもしれません。

友人から遊びに誘われても、自由にできるお金もすくなくなるため、断らなければいけないことも増えるでしょう。

その状況に置かれたとき「お腹の子のためだし、仕方ないよね」と思えるか。子供の存在を糧に、より日々の努力を重ねられるかが大切になってきます。

ふたりで支えあっていくにはどうすればよいのか、じっくりと話し合っておきましょう。貯金のコツをつかめると、将来の生活も安定したものとなるはずですよ。

金銭面に関しては、国や自治体の補助が受けられることもありますので、お住いの地域の支援金制度や給付金制度を調べてみることもおすすめします。

デキ婚のデメリット.まわりの人々に心配される

籍を入れずに子供ができた場合、おたがいの親御さんにも、心配をかけることになります。

大切に思うからこそ、「ほんとうにちゃんと育てられるのか」「子供ができたことで、苦労するのではないか」など、自身の子育てに当てはめてみることもあるはず。

また、友人や職場の関係者など、親しい人々にもさまざまな心配をかけることになりかねません。

場合によっては、「無責任だ」という意見もでてくるでしょう。しかしその裏にはふたりと、お腹に宿ったあたらしい命のことを思うからこその意見もあることを心にとどめて置いてくださいね。

デキ婚反対派の意見

デキ婚に対するメリットのときと同様に、愛カツで実施した「デキ婚についてどんな印象がありますか?」というインタビューの回答のなかから、「反対」の意見をいくつかご紹介しましょう。

「ただただ計画性がない。ちゃんと避妊をするべきだし、順序が逆でしょう、って話です」(40代女性)

「友人がデキ婚なんだけど、結婚生活に対してずっと愚痴ってる。『じゃあ産まなきゃよかったじゃん』という言葉がのど元まで出かかってる。デキ婚の人って、『こんなはずじゃなかったのに』って後悔してる人が多そう」(20代女性)

反対派の意見のほとんどは、計画性のなさを指摘するもの。

やはり「結婚からの妊娠」という順序を守るべき、という考え方の人が多い、ということがよくわかりますよね。

とくに親しい友人やご家族のなかにデキ婚した方がいる人ほど、心配する意見が多かったのが印象的でした。

さて、ここまではデキ婚のメリットとデメリット、それぞれにまつわる意見をご紹介してきました。

デキ婚においてはやはり、「時間や準備がないなかでどれだけふたりで力を合わせていけるか」ということが、幸せをつかむためにも大切なものとなってくるのです。

【番外編】デキ婚のイメージが変化したのはなんで?

【番外編】デキ婚のイメージが変化したのはなんで?

ここまで「デキ婚」のイメージについてみてまいりましたが、若い世代ではとくに、「恥ずかしいもの」というイメージを抱く人はすくなくなってきているようです。

ではなぜ、このようなイメージの変化が起きたのでしょうか?以下で考察していきたいと思います。

最近では、元アイドルのできちゃった結婚が話題になっていますが、皆さんが「デキ婚」と聞いて思い出すのは芸能人夫婦ではないでしょうか。

この「デキ婚」に対するイメージの変化には、安室奈美恵さんの結婚が発端になっているのでは?との見解を示したのが「恋愛結婚学研究所」の新上幸二所長。
(※TBSテレビ「Nスタ」にて)

新上所長の意見をもとに考察すると、「あこがれ」の存在になりやすい芸能人や著名人の方々が持つ影響力は大きなもの。とくに感性がまだ固まりきっていない若い世代に与える影響ははかり知れないものがあります。

芸能人や著名人の方々が持つ影響力

とくに当時、「アムラー」などの流行語を生み出すほどの影響力を持っていた安室さんですから、その後の芸能人の方のデキ婚報道の増加にも影響を与えている、と言えるのではないのでしょうか。

また「デキ婚」のほかの呼び名として「授かり婚」や「おめでた婚」などが挙げられますが、これも「デキ婚」という言葉にある「無計画なもの」という印象を変えようと生み出された言葉。

「平成の歌姫」として注目された時代の寵児、安室さんの影響によってそれらのムーブメントが起こったと考えれば、歌やダンス、ファッションに限らず、日本人の結婚観にもインパクトを残したパイオニアである、と言えるのかもしれませんね。

さて、ここまで「デキ婚」についてアレコレまとめてみました。

世間一般ではまだまだ厳しい目で見られがちなデキ婚ですが、想像以上に肯定意見が多かったのが印象的。

どんな形にせよ、あたらしい生命の誕生はおめでたいものだ、という考え方に、少しずつシフトチェンジしているような気がします。

デキ婚するにあたって必要なこと

デキ婚するにあたって必要なこと

ここからは、デキ婚を決めた場合に必要な手続きなどについてご紹介します。

母子手帳をもらおう

妊娠がわかったあとは、お住いの地域の役所に出向いて手続きを行い、母子手帳を受け取りましょう。

母子手帳は、大切な赤ちゃんの妊娠初期から小学生となるまでの健康記録をつける大切なもの。親として育てる覚悟を持ったら、できる限り早めに手続きを済ませることをおすすめします。

産婦人科受診の際には忘れずに持っていってくださいね。

両家へのごあいさつ

あたらしい命を授かったことがわかり、ふたりの間で結婚の意思が固まったら、それぞれのご実家へあいさつしましょう。

場合によっては厳しい声をかけられることもあるかと思います。しかし、人の親になる覚悟を持てるのであれば、しっかりと自らの意思を伝えましょう。

もし一度で伝えきれなかった場合でも、なんどか足を運んで、自分の気持ちやこれからについて、まっすぐに伝えてくださいね。

最初はご実家の家族も事実をなかなか受けとめられず、複雑な心境になってしまうかもしれません。

しかし、ふたりの真剣な思いが伝われば、やがて認めてくれるはず。大切なのは「ふたりで助けあいながら、3人で幸せな家庭を築く」という熱意なのです。

体調面・精神面のケア

体調面・精神面のケア

デキ婚の場合、多くの女性にとっては、はじめての妊娠になります。

いままで味わったことのないつわりの症状や不安感に襲われることがあるでしょう。これまでできていた家事なども、おろそかになってしまうかもしれません。

そんなときこそ、男性が女性をケアすることが大切になってきます。

たとえば喫煙者の男性なら禁煙する、お腹の赤ちゃんのためにお酒を飲めない女性と同じように禁酒する、栄養バランスの良い食事を作ってあげるなど、いつもよりも少しだけやさしく、できる限り気を利かせてあげてくださいね。

人によって差はありますが、精神的に不安になりやすい女性のためにも、父親になるはじめの一歩として、できることからはじめてみてください。

マタニティグッズの用意

赤ちゃんが大きくなってくるにつれ、だんだんとお腹も目立ってくるようになります。

もちろん、いままでと同じサイズの服は着られなくなっていきます。赤ちゃんの成長具合によっても必要な服は変わっていきますので、時期ごとに必要なものはどんなものがあるのか、調べておくとよいでしょう。

とはいえ、一からすべてを揃えるとなるとそれなりに出費もかさむため、とくにデザインなどを気にしない場合は、地味でも安く機能性に優れたものを購入することをおすすめします。

なによりも着心地の良さを一番に考えたほうが、お腹への負荷も小さくて済みますよ。

デキ婚で幸せになるためには

デキ婚で幸せになるためには

どうしてもあわただしくなりがちな「デキ婚」にまつわるさまざまなこと。

否定的な意見を言う人も多いですが、なにか言われたからといって、腹を立てたり落ちこんだりする必要はありません。お金は大丈夫なのか、一時の感情で動いて、後悔しないか、ちゃんと覚悟はあるのか……。

うるさく言う人も、あなたのことが心配だから、ついつい口出ししてしまうのかもしれないと、ポジティブに捉えましょう。

ふたりと、生まれてくる赤ちゃん。3人が幸せに暮らすにはどうすればいいか。そのために、これからどのように助け合って生きていくのか。

ほんとうに大切なことはなんなのかを見誤らなければ、きっと幸せな未来が待っています。

(パル吉/ライター)

(愛カツ編集部)