現代を生きる女には、恋愛の前に、乗り越えなければならない壁があります。

時に非情に、時に勇ましく、その壁を乗り越えたものにこそ、訪れるのが真の幸福。

その険しく高い壁の名前は……「マウント」。

そう、世の中にはこちらの意思にかかわらずマウントをとりたがる女性、マウントをとることを生きがいとしている女性がいるのです。

もし、そんな女性に遭遇してしまったら……?ここは正々堂々、正面から受けて立ちましょう。仁義なきマウント合戦、チャンピオンベルトはいったい誰の手に!?

……なんて、ドラマティックな実況をいれたくなるのが女性特有のマウント合戦。

この記事では女性ならではのマウントのとり方やとられたときの対処法、またマウントをとりたい女性心理とはどんなものなのか?を深く解き明かしていきます。

「マウントをとる」の意味

「マウントをとる」の意味

そもそもマウントをとるって、どういう意味なのか?なんとなくはわかっているけれど、しっかりと説明できる人って少ないのではないでしょうか?

マウントとは、哺乳類が相手の上に向かい合っている状態で乗りかかる、もしくは馬乗りになることを指します。

哺乳類の中には、もちろん人間も含まれています。

この「マウント」は、英語で「乗る」「またがる」を意味している「mount」が由来。

ここから派生して、「マウントをとる」とは、格闘技において、相手の上に馬乗りになって攻撃可能な体勢(マウンティング・ポジション)を指して使用されるようになりました。

そこからさらに応用され、今では「絶対的に優位な立場であることを相手にアピールする」という意味で使われるようになったのです。

マウントをとりやすいシチュエーション

マウントをとりやすいシチュエーション

では、日常生活において、女性はどのようなシチュエーションでマウントをとるのか?具体例を挙げて行きましょう。

Round1.女子会

まず、世界で、もっともマウント合戦が繰り広げられていると言っても過言ではない、女子会でのシチュエーションをみていきましょう―――

……おや?とあるダイニングバーで、20代の女性3人が、女子トークに花を咲かせていますね。その中の一人、A子が動きました!

「Cちゃんは、ほんとメイクが上手でうらやましいな~。いつもばっちりメイクしてるし、メイク崩れがほとんどないよね!
今度そのテク教えてほしい!その点私なんて、メイクがヘタだから、いつもほぼスッピンだよ。
え?ファンデとか?塗ってない塗ってない!パウダーで終わりよ~」

おーっと早くも出ました!これが「マウント発言」です!

はたから見ると、A子は自分のメイク技術の至らなさを嘆き、Cをほめるような発言をしていますが……その本心は、違います。

実は自分はメイクしなくても全然イケるアピールをすると同時に、Cのメイクが厚い、ということを小馬鹿にしているのです。

Cはモヤっとしたはずですが、メイクが上手、と褒められている手前、怒ることもできないから、反撃にでることができません!

これぞ、恐るべき、女子の高等マウンティング技術なのです……!

Round2.結婚式

続いては、晴れの舞台である「結婚式会場」を見ていきましょう。

人生の中でも屈指の晴れ舞台として語られる結婚式ですが……おや?どうもアヤシイ雰囲気ですね……

―――結婚式場のパウダールーム。さて、友人たちが新婦H美(28歳)の元に集まりました。

その中のひとり、M(28歳)が新婦に祝福の言葉を述べているようです。―――

「H美おめでとう!素敵なご主人ね。ご主人の会社ってこの辺では有名だし、暮らしは安泰ね。」

おや、H美の笑顔が引きつっています。それもそのはず、Mの夫はH美の旦那様が所属する企業の親会社に勤めているのですから……。

そう、MはH美の夫を褒めるふりをして「この辺」つまり「地方では」を強調することで、首都圏では通用しない、ということを暗にほのめかしているのです。

華やかな式場に見合わぬ水面下での争い……まさに女の戦場と言えますね。

Round3.SNS

女子のマウント争いの場は、何もリアルの世界だけで繰り広げられるわけではありません。SNS上でも熾烈なマウント合戦が連日繰り広げられているのです。

Y(23歳)が、友人のT恵(23歳)のインスタを苦~い顔してみています。

そこに映っているのは高級レストラン。美しい料理をクローズアップしているようにみせて、明らかに見きれている男性の手。

#ずっと来たかった場所 #いつもありがとう #感謝しかない
#来月からNYらしい #あまり日本にいない笑
#でも時間を作ってくれる優しい人 #BALI旅行楽しみ

と、明らかにハイスペックな彼氏を匂わせるハッシュタグの数々。

SNSを駆使して「自分は明らかに人に羨ましがられる生活を送っている」というアピールをして、閲覧者にマウントをとっているのです。

マウントをとりたがる、いわゆるマウント女子T恵にとって、SNSほどうってつけの場所はありません。

ハイスペ彼氏の匂わせ投稿をすることで、自分が価値ある女性である、ということを大々的にコマーシャルしているのです。

筆者としても、マウント女子の多くは、ハッシュタグめっちゃ付ける印象があります……。

マウントを上手にとるためのお作法

マウントを上手にとるためのお作法

マウントをとられるばかりじゃ面白くない!こっちだってマウントをとって、スカッとしたい!

……と、秘かな野望に燃えている方も少なくないでしょう。

しかし、マウンティングがあからさますぎると、こちらがイヤミでいけ好かない女認定されてしまい、相手にダメージを与えるどころか、こちらのイメージダウンにつながりかねません。

そこでここでは、上手にマウントをとるためのハウツーをこっそり伝授したいと思います。

その1.時間差攻撃

その場ですぐ「あ、私マウントとられている」と相手に気づかれてしまうと、即座に反撃されかねません。

かといって、マウントをとってるとまったく気付かれず、「私のことそんなに褒めてくれてありがとう♡」なんて相手を気分よくさせてしまっても意味がありません。

できれば相手にモヤモヤした気持ちを抱かせたまま帰宅させ、数時間後に、「もしかしてあのとき、私、マウントとられた……?」と思わせるのがベスト。

そのためには、必ず会話の中に相手の褒め言葉を入れること。

「いいな」「羨ましいな」など、相手への憧れをほのめかすようなワードがベストです。

その2.ポイントを絞る

何から何までマウントをとろうとしてしまうと、どこかで無理をしなければいけなくなり、自分自身もだんだんと苦しくなってきます。

マウントをとる際は、「何でマウントをとるか」をしっかりとチョイスするのがポイント。

これなら絶対に勝てる!というモノに焦点を絞って、そこに全力を注いでマウンティングしましょう。

他のところで「負けた……」と感じても、そこは我慢。

ひとつでもマウントをとることができれば、良しとすることです。

その3.1対1で挑む

マウントをとる場合は、必ずふたりきりの場で行うこと。

不特定多数の人の前でマウントをとってしまうと、完全にあなたが悪者になってしまいます。

ウワサ話には、背びれ尾びれがついて広まっていくもの。

あなたが特定のひとりに対してだけマウントをとったとしても、それを目撃した誰かが「あの人って、誰かれ構わず上から目線で突っかかる人らしいよ……」などと吹聴されてしまうと、途端にあなたは孤立無援に……。

誰も味方がいない状態に陥ってしまうので気をつけましょう。

その4.1度きりにする

何度も何度もマウンティングするのは、相手もさすがに「この人何なんだろう」と不審に思ってしまいますし、反撃される恐れもあります。

ひとつ肝に銘じておいてほしいこと。それは、マウントをとる、という行為は決して誇れる行為ではない、ということです。

どうしても、この相手には我慢ならない、1回でいいから攻撃してスッキリしたい、と思ったときに使うべき。

マウンティングは後にも先にも1回しか使えない、自分の命に代えて相手に致命傷を負わせるミツバチのひと刺しのごとき、最終手段である、と心得ておきましょう。

マウントをとられたときの返し方

マウントをとられたときの返し方

「あ、私今、マウントとられてる……」と感じたとき、ただすごすごと引き下がったり、マウントと分かっているのに相手の話を黙って聞くだけだったり、というのは面白くないですよね。

マウントをとられたときには、スカッと上手な返し方で、相手を打ちのめしてやりたい、と思うのが人間です。

そこで、マウントをとられたときに使える高等テクニックをご紹介していきます。

我関せずを貫く

相手はとにかく、自分が優位である、ということをアピールしたいのです。

そこで悔しがったり、ムッとしたりしたら相手の思うつぼ。

相手を大喜びさせてしまうだけです。

ここは完全にスル―するのが得策。

「へぇ~それがどうしたの?全然興味ないんだけど」という態度でいることをおすすめします。

どれだけマウントをとってもまったくダメージを受けていないとわかったら、相手も自分のやっていることがだんだんとむなしくなってくるはず。

「この人にマウンティングは通用しないんだ」と思わせるのが一番です。

大げさに褒める

とにかくマウンティング女子は「いいなぁ」と思われたい、自分の方が上だということを知らしめたいのです。

その心理を逆手にとる対処法は、めちゃくちゃ大げさに褒める。

相手が彼氏のことをマウントしてきたら、

「すご~い!そんな彼氏、どこ探してもいないよね~最高!きっとそんなに素敵な彼氏だったら、ルックスも絶対素敵なんだろうなぁ!
横浜流星くんよりも断然カッコイイはず!あ、みんなに〇〇ちゃんの彼氏は横浜流星よりカッコイイ、って言ってくるね~」

と、大げさに褒めつつめちゃくちゃ話を広げて、相手が引っ込みつかなくなるようにしてしまうのです。

こうなると相手は顔面蒼白。

ちょっと自慢したかっただけなのに、話が盛りに盛られすぎてる……と慌てふためき、二度とあなたにマウントをとろうという気は起こさなくなるでしょう。

話を変える

相手がマウントをとり始めたな?と思ったら、無理矢理話を変えるのもアリ。

「そういえば、買い物で思い出したんだけど、このまえ彼がデパートで……」と、相手が話し始めたとき。

すぐさま「あ、デパートで思い出したんだけど、そういえばこの前、デパ地下でご飯買ったときにさ……」などと強引にかぶせて、話の主導権を自分に持ってきましょう。

話題が上手く見つからないときは、「ちょっとトイレ」「ちょっと電話」と言って席をはずすのもOK。

とにかく相手に喋るスキを与えないことです。

スル―する

相手がひとしきりマウントをとる発言をし終えたら、ひとこと「あ、ごめん、全然聞いてなかった」。

これ、結構ダメージ強いんですよね。もう一度同じ発言を繰り返しても、また「あ、ごめん、また聞いてなかったや」。

相手が諦めるまで、「聞いてない」を繰り返してみましょう。

何度も同じことを繰り返して話すのって、恥ずかしいし、「もういいや」って気持ちになりますよね。

相手に「もういいや」と思わせるのも有効です。

正直な気持ちを伝える

中には無自覚のうちに、マウントをとる発言をしてしまっている人もいます。

そういう人には正直に思っていることを話すのもよいでしょう。

「あなたの今の発言は、人のことをバカにしているように聞こえるから、気をつけた方がいいと思うよ」と冷静に相手を諭すように忠告してあげるのです。

無自覚のうちにマウントをとってしまうタイプの人は、周りの評価を気にして、自分を良く見せたい、という意識が強い人に多いもの。

マウントをとる発言が周囲の反感を買ってしまう可能性がある、とわかれば気をつけなければ……!と思うはずです。

自分のことを話さない

マウントをとりたがる人は、相手からあらゆる情報を聞き出し、その中から自分が優位な立場に立てそうなものをピックアップしてとり上げます。

そこで、相手がマウントをとれないように、自分の情報は一切相手に教えない、というのもひとつの方法です。

「彼氏ってどんな人?何歳?仕事は?」なんて聞かれたら、「まぁ、私のことはいいじゃん」。

「仕事は最近どう?」と聞かれたら、「特に何もないよ」。

「ご主人の職業は?」と聞かれたら「そんな、人様にお伝えするほどのことでもないので」とニッコリ。

相手からの質問をごまかす方法はいくらでもあります。

それらのテクを駆使して、何が何でも相手にこちらの情報を与えないようにしましょう。

マウントをとる女性の心理とは

マウントをとる女性の心理とは

そもそもマウントをとりたがる女性ってどういう心理状態なの?なんでマウントなんかとりたがるの?誰しもが一度は心に抱く疑問ではないでしょうか。

私のことが嫌いなら、放っておいてくれればいいのに、わざわざランチや飲み会に誘ってきては、自分の方が優れている発言をする。

ヘタしたら「親友だから~」なんて言葉を投げかけてくる場合もある。

「もう、あの子のことがよくわからん!」と混乱してしまっているあなたのために、ここでは、マウントをとる女性の心理を詳しく解説していきましょう。

承認欲求が強い

マウントをとりたがる女性は、とにかく人よりも優位に立ちたい、羨ましがられたい、自慢したい、という気持ちが強いのです。

自分をより大きく見せて、注目をあびることに喜びを感じる……つまり、承認欲求が人一倍強いタイプ、ということ。

自分がいつでも1番にいたい、常に自分が主役でいたい、という思いからマウントをとるのです。

今の自分に不満がある

また、自分自身の置かれた境遇に不満がある女性もマウントをとりたがる傾向にあります。

考えてみましょう、今の自分に満足し、満たされているのなら、わざわざ他人と比べる必要なんてありませんよね?

それをわざわざ「この子になら勝てる」と思う相手を選んで比較する……。

なぜなら、「私よりも満たされていない人がいるのだ」という事実を確認して、安心したいからなのです。

自分に自信がない

自分に自信がないがゆえに、わざわざ自分より格下だ、と思えるような相手を探してマウントをとりたがる……。

これもマウンティング女子あるある。

マウンティング女子は、自分よりも明らかに格上である、という相手に勝負を挑むようなマネはしません。

また、自分に自信がないために、夫や彼氏のスペックなど、自分を取り巻く人を引き合いに出して優位に立とうとするのです。

見栄っ張り

特に、SNSを使ってマウントをとりたがる女性は、見栄っ張りの人が多い傾向にあります。

SNSでは自分のいいところだけを切り取って、世界中に発信することができます。

また、現実ではイケてない部分がたくさんあっても、SNS上では自分の思うような魅力的な女性を演出することができる……。

嘘の自分を演じてでも、自分の存在は魅力的で、他社よりも圧倒的に優位である、と認識してもらいたい、と感じているのです。

おせっかい

マウントをとる女性は、人にどう見られているかをとても気にしています。

そのため、「あの人は今、私のことをどう思ってるんだろう…」とばかりに、他人のことをじっと観察します。

そして、普通なら気づかないところに気づいてしまうのです。気づいてしまったが最後、そこを指摘せずにはいられない。

しかし、本人はよかれと思って言ったことが、言われた方は触れてほしくない部分だった……ということも。

その結果、

「あの人は、些細なことに首を突っ込んで来て、『こうしたほうがいいよ』なんて上から目線で言ってくる。そうやって他人のコンプレックスをつついてマウントをとる、イヤなひとだ」

と思われてしまう、というわけです。

負けず嫌い

とにかく人に負けたくない、人より劣っている自分が許せない、というタイプもマウントをとりたがります。

自分の前で他の人が褒められるのが何よりも嫌い。

そんなシーンを見せつけられたら、とにかく自分の方がすごいんだ、ということをアピールせずにはいられなくなってしまうのです。

マウントをとるとかとらないではなくて

マウントをとるとかとらないではなくて

マウントをとりたがる女性は、「自分で自分の幸せの見つけ方がわからない」というのが特徴。

そこで、いわば、他人の力を借りて、一時の満足感を得ようとしているのです。

そう、実はマウントをとりたがる女性とは、ある意味とても孤独で不幸なのです。

マウントをとるということは、自分は今、満たされていません、とアピールするのと同じこと。

マウントをとった、とられたで一喜一憂するのでなく、マウントなんて気にならないくらい充実した日々を送るにはどうしたらいいかを考える方が、よほど建設的だと思いませんか?

(パル吉/ライター)

(愛カツ編集部)