カップルの女子の中には、“全体として”彼は理想的な彼氏だけど、頻繁にデートしてくれないからイヤだ、と思っている方もいるでしょう。
あるいは、彼と一緒にいてもなぜか漠然と淋しく、その淋しさに気づいてくれない彼氏に対して、なんだかなあと思っているかもしれません。
今回は、彼氏に漠然とした不満をもっている女子に対して、心が元気になるエッセイをお届けしたいと思います。
女子は1つの価値観のみを大切にしている?
まず、男から見た女子の恋愛観(彼氏観)を申し上げるなら、多くの女子は、「これだけは絶対に譲れない」というたった1つの価値観のみを死守し、あとのことは「あればラッキーだけど、なくてもしかたない」と思っているように見えるのです。
多くの女子が死守したいものとは“安定”でしょう。
安定した収入のある彼氏と付き合って、願わくは結婚して、安定した生活を送りたい――これが女子にとっての本心じゃないですか?
彼とセックスレス気味であろうと、彼がメタボであろうと、彼がガサツな片づけダメ人間だろうと、とにかく安定だけは守りたい!
彼に内緒で不安定なヤバそうな男と遊びたいけど(実際に遊ぶけど)、でも本命の彼氏は安定がないと絶対無理!
――というのが、多くの女子がもつ恋愛観(彼氏観)だと思うのですが、ちがいますか?
自分でガンガン稼いでいる女子はちがうと言う可能性が高いかも、ですが、おおかたこういう恋愛観をお持ちじゃないのかなと思います。
あなたのその不満はなぜ生まれたのか?
というわけで、上に書いたことの流れで言うと、彼氏に対するあなたの不満は、安定という要素を絶対的に先取りしてしまったから生まれたのだと言えます。
彼がなかなかデートしてくれない(わたしはキラキラ&スリルあるデートを毎週末してほしいのに!)という不満を例に挙げましょうか。
安定志向の彼に、“キラキラやスリル”を求めてどうするんですか?ということですよ。
そんなのナマケモノに速く走ることを要求するほどに“ありえない”ことです。
なんと言っても彼は安定志向であり、あなたはその安定志向に恋しているのだから。
ではどうすれば不満は消えてくれるの?
じつは男子だっておなじなんです。
わかりやすい例を挙げるなら、「この子かわいいから付き合いたい!」と思って付き合った男というのは、彼女のかわいさを本丸として、あとの多くの選択肢を打ち捨てます。
たとえば、手料理が下手とか、片付けが超下手とか、そういう要素をまるっと飲み込んで(あきらめて)交際をスタートさせるのです。
つまり、男女とも、相手になんらかの不満を抱えつつ交際しているのです。
不満を抱えつつ交際するなかで、不満を「そういうものだ」と認められる「人間力」を「努力」して手に入れる――これが長く続いているカップルがやっていることです。
たとえば、彼のズボラさに不満をお持ちの方は、「彼はズボラな人なんだ、そういう人なのだ」と認められる人間力をつけるということです。
努力は大変かもしれないけれど、でもまあ、誰にとっても“本丸”が揺らぐのが一番イヤだと思うので、それを死守しつつ、あなたならではの考えであなた自身が幸せと感じるなら、それでいいじゃん!と思いますよ。
(ひとみしょう/作家)
(愛カツ編集部)