愛カツ編集部に寄せられた体験談を漫画にしました。
今回のテーマは「蛙化現象」です。
「蛙化現象」とは、両思いになると冷めてしまう現象のこと。
今回は、好きな人ができても蛙化現象で付き合うまで発展しない女性のエピソードをご紹介します。
自分は幸せになれないと落ち込んでいた主人公。
しかし、友達の言葉に背中を押されます。
蛙化現象に陥る原因はざまざまです。理想が高い、自己肯定感が低いなど……。
すぐに改善することは難しいですが、まずは目の前の人としっかり向き合ってみてください。
なにかが変わるかもしれませんよ。
作画:おむ
原案:愛カツ読者
編集:恋愛メディア・愛カツ編集部
【漫画】プロポーズされました!が…「誰にも言えない秘密」を抱えた女性の決断
蛙化現象に悩んでいます
「お願いします~」
友達の付き添いで合コンに来ています。
そんな私は、恋愛が苦手です。
男性から好意を寄せられると冷めてしまい、なかなか上手く行きません。
今日の合コンは上手く行くといいな…
「今日来てくれたY美です~」
合コンに誘ってくれた友達が、私のことを紹介してくれました。
彼女は私が蛙化現象で悩んでいることをよく知っています。
はぁ……今日は大丈夫かな……。
出される料理とお酒を味わいながら、なんとか頑張って会話をしていると、お店から好きな音楽が流れました。
「この曲……〇〇だ!」
「え?」
合コンに来ている男性から声をかけられました。
「Y美さんもこのバンド知ってるんですか?」
「は、はい!ライブよく行きます!」
「俺も好きなんですよ!」
「そうなんですか!」
私としては珍しく、合コンで趣味の合う男性を見つけました。
好きなバンドの会話ができるなんて……それだけで笑顔になれちゃいます。
男性から思わぬ発言が……
「あの……」
バンドや音楽の話を続けていると、彼からこんな提案がありました。
「今度のライブ一緒に行きませんか?」
「えっ、いいんですか?ぜひ!」
蛙化現象で恋愛苦手……そんな私にとって男性と一緒に行くライブは初体験です。
趣味が合うと、楽しいかも?
わくわくライブ当日!
デートと言えど、やっぱり好きなバンドのライブに行くときは、おしゃれよりもバンド愛を全面に!
いつものトートバッグとパーカーで待ち合わせ場所に行きました。
すると、彼もすでに到着。
「あれ?Y美さん、荷物重くないですか?俺持ちますよ。疲れちゃうでしょう?」
「ありがとうございます……」
思わず胸が高鳴ります。彼ってこんなに優しいんだ……。
ライブ終了!し、彼から突然の告白
「あ~!!セトリ最高に良かったですね~」
「めちゃくちゃ盛り上がりましたね!」
「良い位置から見れたし、楽しかったですね!」
いつもは一人で参戦して楽しんでいたライブも、誰かと一緒だともっと楽しいんですね。
2人で感想を言い合っていると、彼からこんなことを言われました。
「あの…Y美さん、話があって……」
「?…はい?」
なんだか落ち着かない彼の様子。
ライブの興奮とは違う雰囲気を感じました。
「その…俺と付き合ってくれませんか?」
えっ……。
「Y美さんといるとめちゃくちゃ楽しくて、この気持ちちゃんと伝えたくて……」
ライブで火照った身体から、一気に血の気が引きました。
いつも恋愛の場面で感じる、とても耐えられない緊張。
あぁ、やっぱりダメだ私……。
「ごめんなさい」
彼の表情も凍り付いてしまいました。
「そうですよね。突然こんな話……」
やっぱり蛙化現象って治らないのかな。
やっぱり私には、恋愛って無理なのかな……。
イイ感じの彼を振った後日……
「あれ~?Y美!!」
この前の合コンに誘ってくれた友達が、声をかえてくれました。
「どう~?調子は!Y田くんとはイイ感じ?」
Y田くんは、一緒にライブ参戦した彼の名前です。
「いや…告白されたんだけど、断っちゃって……」
「なんで!?どうして?」
友達も私とY田くんが良い感じだってわかってたみたい。
ついにY美にも彼氏が!と思ってたのかも。
「いい?Y美」
黙りこくる私を見かねて、友達がこんなことを教えてくれました。
「恋愛って付き合うことがゴールじゃないって思うよ?一緒にいて楽しかったんじゃないの?」
「うん…」
「その気持ちを素直に伝えるだえけでいいんじゃない?」
そんなこと言われても、彼はまた私に会ってくれるかな。
私の話を聞いてくれるかどうかなんて、わかりませんでした。
でも、もう一回ちゃんと話がしたい。
「うん、ありがとう」
Y田くんにLINEしてみました
<話したいことがあります 会えますか?>
<わかりました>
思ったよりも返信が早い!
でも本当に、来てくれるかな。
「Y美さん!」
待ち合わせの時間になると、彼はちゃんと来てくれました。
「急な連絡だったから、なにかあったんですか?」
息を切らしながら話しかける彼。こういうときも心配してくれるんだ。
「Y美さん?」
「この前はごめんなさい。あの……私……」
やっぱり喉がグッと閉じてしまうほど、緊張している。
どこか恋愛に抵抗を感じている。
でも、もう蛙化現象どうこうじゃなくて、いまの自分の気持ちを伝えなきゃ。
「Y田くんと一緒にいてすごく楽しかったし、これからも楽しい時間を共有していきたいです。だから」
言わなきゃ!
「私と付き合ってくれませんか?」
……人生初めての告白かも。やっと好きな人に気持ちを伝えることができました。
「ありがとう」
彼に笑顔が戻りました。
「俺も好きです」