2017.8.7

都内で行われた新CM発表会に、福山雅治さんの奥様である吹石一恵さんが登壇したとの報道が、8月6日にありました。

<会見前に主催者から“夫婦や子供などプライベートの話は完全NG”というお達しがあったんです。囲み取材もなく、報道陣からの質問も受け付けられなかった>とのことで、これといった目新しい事実に乏しい報道でしたが、吹石さんが結婚後も仕事をしていることに関する、ファンの方の所感がなかなかシブかった。

仕事しないのが妻の仕事

 

■お金に困っているわけでもないのに・・・

結婚後も仕事をする吹石さんに対する、ファンの声として紹介されていたのが以下のコメントです。

「お金に困ってるわけでもないのに、出産後すぐの仕事復帰をする必要ありますか!? 女性としては尊敬するけど、ましゃの妻としては失格ですよ」(46才主婦)

「結婚前よりも仕事多くないですか?勝手なことを言わせてもらえれば、“仕事をしないことがましゃの妻の仕事”。顔を見ると、どうしても現実に引き戻されちゃって…」(54才主婦)

ようするに、今も昔も、結婚したら、たとえば山口百恵さんのように、さっと家庭に収まり仕事なんかしない、という女性を「いい女性像」としている人がいる、ということですね。

このお二人は、考え方が古いのか? といえば、あながちそうとも言い切れないようです。

 

■夫は外で働き、妻は家庭を守る!

妻は家庭を守る

婚活支援サービスを展開するパートナーエージェントが、25~39歳の男女2,200人に対し「理想の夫・妻」に関するアンケート調査を実施したところ、

<女性にとっての理想の妻とは、「毎日おいしい食事を作って(74.9%)、家をきれいにしている(70.4%)」。また、女性の3人に1人は「夫は外で働き、妻は家庭を守る」のが理想と考えている>との結果になったそうです。

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ようするに昔から存在する性役割(女性は家庭を守りつつ、旦那が外で気持ちよく仕事ができるよう、裏方に徹するべし)的な思想が今も元気である、ということです。

ちなみに、女性も家庭が維持できるほどの収入を稼ぐほうが「女性らしい(いい妻らしい)」と回答した女性は、たったの15%。

共働きが一般的な時代とはいえ、女性が積極的に外で働きお金を得ることをさほど評価しない人もまだまだ多い、ということでしょう。ということは、先にご紹介したお二人のご意見は、ある意味では「現代の多くの女性を代表する」ご意見といえるのかもしれませんね。

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初歩的な心理学などでは、幼い頃、身近な人から教えられた性役割(女の子は女らしくなど)は、そう簡単に人の頭から消えてなくならないと言われています。今回のアンケート結果はまさに、それを証明していますね。

夫婦やカップルにおいて、お互いが得意な分野でお互いに活躍することでうまくやっていこうね、こういうことを言うカップルは増えないのでしょうか?

一億総活躍社会の実現に躍起になっている安倍内閣は、<一人ひとりが、個性と多様性を尊重され、家庭で、地域で、職場で、それぞれの希望がかない、それぞれの能力を発揮でき、それぞれが生きがいを感じることができる社会>を実現する、と言っています。

人々の脳に刷り込まれている性役割という、しつこく分厚い壁と、首相官邸はどう対峙するのでしょうか。(ひとみしょう/文筆家)

(愛カツ編集部)

 

※参考・引用 吹石一恵「仕事しないのが妻の仕事」と福山ファンから批判(Yahoo!ニュース/NEWSポストセブン)

※参考・引用 夫婦観、保守的なのは女性の方?非協力的な夫に不満を感じても家事・育児は「やっぱり妻が」と考えがちだった(株式会社パートナーエージェント)

※参考・引用 一億総活躍社会の実現(首相官邸)