株式会社パートナーエージェントが、22歳の未婚男女190人に、恋愛観と結婚観に関するアンケート調査をおこなった結果が、なかなか風通しが良くてよかったです。

たとえば、22歳の未婚の男女の72.1%は<彼氏・彼女がいるのは当たり前とは思わない>のだそうです。

むかしは22歳で彼女がいないと「あの子、もしかしてゲイ?」なんて、ゲイの方々にとっても失礼なことを言う人もわりと多かったように記憶しています。口にしないまでも、心のなかでそう思っていた人も含めると、むかしは「22歳で彼氏・彼女がいて当たり前」という世間の考え方は、常識を超えてほとんど脅迫みたいなものでした。

■どんどん覆される「恋愛・結婚の当たり前」

結婚は当たり前か? 今の22歳の約半数は<当たり前ではない>と思っているそうです。つまり、結婚しないほうがむしろ当たり前 or 結婚してもしなくてもどっちでもいいし、そういうのは個人の好きになればいいことで……と思っている、という解釈でしょうか。

次。<出会いがなければ恋活・婚活するのは当たり前>か? 男女の7割くらいが「当たり前ではない」と回答しています。

これはどうなんでしょうか? 友達に内緒でひそかにマッチングアプリを使って恋人を探すという行為を、恋活に含めている人と含めていない人がいるように思います。マッチングアプリを使うことに後ろめたさを感じている人の中には、毎晩必死になってマッチングアプリを使っていても「恋活してません」と申告する人っていますからね。

次。男女の半数以上が、結婚後、女性が家庭に入ることを当たり前だとは思っていない。また、子育てや料理を妻がすることを当たり前だとは思っていない、とのことです。

■割を食った経験から言わせていただくなら・・・

この調査結果をきわめて好意的に捉えるなら、今の22歳は、世間の常識――いわば、おっちゃんやおばちゃんたちの凝り固まった考え方――に縛られない考え方をしていると言えるように思います。

非好意的に捉えるなら、22歳くらいって、ヘンに革新的な考え方をすることもあり、でもやがて30歳くらいになると保守的な考え方に落ち着く、ということもあるでしょう。

「22歳の頃は、結婚なんてしてもしなくてもどっちでもいいと思っていたから、結婚結婚ってうるさく言う人のことがウザかったけど、30歳になった今では、結婚しないほうがむしろ不自然に思える」とか……こういう人って、いますよね。

結婚したくないと思っている人はおかしい……家事は女がやるべきで男がキッチンに立つのはおかしい……若いのに恋人を探していないのは、なにかその人に欠陥があるはず……こんなアホみたいな世間の常識にとらわれない考え方をしている今の22歳はえらい!

でも、世間という巨大な装置に参加せざるをえない30歳くらいになったとき、今22歳の人は、それでも我が道を歩けるのか? 楽しみです。

たいてい、若い頃に世間の常識とはちがう考えを持っていた人は、30歳にもなると若い頃の自分をなかったことにして、しれっと保守派として要領よく生きているわけで、世間とはちがう考え方をいつまでも大事にしている人が割を食うわけですが。

22歳の頃、金髪でチャラっと遊びまくってろくに大学にも来なかった子が、30歳くらいで親の会社に入って社長然としているのを見たら、生きることの根源的な意味が、心のなかでまるっと揺らぐよね。(ひとみしょう/文筆家)

(愛カツ編集部)

※参考・引用 恋人はいて当たり前?大学生の72.1%は「そう思わない」 イマドキ大学生の恋愛・結婚観とは(株式会社パートナーエージェント/PRTIMES)