むかしからある問題なのに、ホンネで語っている人が少ない問題に、性欲が強めな人は遠距離恋愛できるのだろうか? というものがあります。

男子だけが抱えている問題というわけではなく、女子だってこの問題に直面している人がいるでしょう。女子にだって性欲が強めな人がいるわけだし、女子が性欲をあらわにするのはなにも悪いことではないので。

■2人に1人が交際を続けないと回答

株式会社オーネットの調査によると、恋人と遠距離恋愛となった場合「交際を続ける」と回答した割合は54%だそうです。残りの半数くらいの人は、「交際をやめる」「わからない」「転居先や期間によって考える」と回答したそうです。

その理由として、女性は100%(!)「遠距離だと交際が続くかわからない」と回答。男性は「遠距離だと淋しい」「交通費や会いに行く時間などを考えると効率が悪い」と答えています。

遠距離恋愛といえば「距離に負けない」がキャッチフレーズみたいになっていますが、歌の歌詞みたいに情緒的な「距離に負けない」を具体的に言うと、「性欲に負けない」とか「淋しさに負けない」という、わりと身も蓋もないところに落ちていく話にしかならないんですよね。

性欲が強めな人がすごく困っていることに、「自分で自分の性欲をコントロールできない」ということがあって、これって食欲がコントロールできないとか、睡眠がコントロールできないというのと同じことだから、精神論だけでどうにかなるものでもないし、ましてや情緒的な歌を聴いてどうにかなるものでもないしね。

■浮気してそれが相手にバレなければよしとするべきなのか?

淋しさだって、精神論だけでは片付かないことがありますよね。彼とLINEで「来月、新幹線で会いに行くね、それまでお互い、仕事がんばろうね」と言って治まってくれる淋しさならいいのですが、そうではなくてもう圧倒的にわけもなく淋しいけど遠距離というのって、もうまるっと立っている地面が揺らぐくらいの不安定さで、恋愛してるんだか己の淋しさと戦っているんだかよくわからないことになってしまいますよね。

さらに、淋しさと性欲がわりと密につながっている人は、遠距離恋愛している彼のことが好きでもつい浮気してしまった、ということになったりしますよね。

性欲や淋しさが弱め~ふつうの人は、相手のことを遠くから思うことで、どうにか遠距離恋愛ができているのだろうと思います。ちょうど亡くなった人とつねに心で会話するみたいに、長崎に住んでいる彼を東京から思うというのだけでどうにかなるケースだってあるからね。

でも、自分でもコントロールできないくらいの量の淋しさや性欲を抱えつつ、遠距離恋愛を成就させるためにはどうすればいいのか? こういうケースは浮気(浮「体」)して、それが相手にバレなければよしとするべきなのか?

■心の中のエグイ部分のちょうどいい扱い方

こういう問いに対して、半数くらいの人が、そうなる可能性を完全に否定できないと思っている――それが「交際をやめる」「わからない」「転居先や期間によって考える」と回答した人たちだ、と解釈しますが、あなたはどう解釈しますか?

春なのに、今回は表層的にしてPOPで軽妙なことではなく、心の奥のほうにあるものを引っ張り出してみました。量が多い淋しさとか性欲という、心の中のエグイ部分のちょうどいい扱い方って、むずかしいよね。

唯一わかっているのは、そういうエグイところと正対しないと、味のあるオトナになれないということと、味のあるオトナは少ないということですよね。それにしても、やっと春になりましたねえ。(ひとみしょう/文筆家)

(愛カツ編集部)

※参考・引用 (20歳~34歳独身男女)遠距離恋愛に関する意識調査(PRTIMES/株式会社オーネット)