先輩社員と社内恋愛中のOLです

「早く来ないかな……」

私には付き合っている人がいます。

それは……

「お待たせ。すまない、遅くなった」

会社の上司のY太さんだ。

「少し会議が長引いて……待ったかな?」

「私もいま来たところです」

「それじゃあ行こうか」

仕事が終わってから少しの時間だけ、2人で過ごすのがいつものデートコースです。

出会ったきっかけ

「どうして同じミスばかり繰り返すんだ」

Y太さんは元々、新卒の教育係で第一印象は良いものではありませんでした。

いつもため息交じりの説教をする先輩。

「申し訳ございません」

「だいたいS木は……」

それでも彼と仕事をしていくうちに、意外な一面に惹かれていきました。

「この間、出してくれた案よかったよ。頑張ったな」

「ありがとうございます」

こんなふうに笑うんだ……。

そして、いまでは自慢の彼氏です。

今度の土曜日…

「今日はパスタにしようかな。あとサラダと……」

2人が好きなレストランでディナー。

「そうだK美、今度の土曜って時間空いてるか?」

「空いてますよ♡」

「俺の家に来ないか?」

え!ついにお家へのお誘い……。

「行きます!」

「声が大きい」

お付き合いを始めて初めてのお家デートです。

もうドキドキが止まりません……。

お家デート当日……

あっという間に約束の土曜日になりました。

ピンポーン――

「いらっしゃい」

「お邪魔します!」

髪型セットしていない先輩も素敵……。

「適当にくつろいでいいよ」

「は、はい!」

そう言われもやっぱり緊張します。

ドキドキしていると、先輩が私の肩に寄りかかってきました。

「Y太さん?どうかしましたか?」

そして、なぜかスッと立ち上がりました。

手には……よだれ掛け?

判明した「彼氏の性癖」……

「ぼくもうちゅかれたのお!ばぶう!」

え!!!

「のませてほしいでしゅ」

誰この人……かっこいいいつものY太さんはどこ?

先輩の赤ちゃん返りを見て、ショックを受けました。

「ごめんなさい」

私はすぐに立ち上がり、先輩の家から飛び出しました。

まさかあんな……意外すぎる性癖があったなんて……。

きっと私は……

理想の姿を彼に重ねすぎていたのかもしれません。

完璧な人なんていないのに。

あれから、私は先輩にLINEで別れを告げました。

「ごめんなさい。別れましょう」

先輩は、なぜ別れを告げられたのかよくわかっていないようすでした。

別れた後も、同じ職場で働き続けることにはなりますが……。

「切り替えて、仕事がんばろう!」

皆さんも、似たような経験はありますか?

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