出会いのきっかけはマッチングアプリ

「シュウジくんお待たせ!」

「僕もいま来たところだよアカリちゃん」

私と彼はマッチングアプリで出会い、もうすぐ付き合って3ヶ月。

シュウジくんは大手企業勤務で年の差は11歳。

温厚な性格でいつも笑顔を絶やさないステキな人です。

付き合う前に未婚かどうかを確認

年の差があるので、付き合う前に一度未婚か確認もしました。

「一応聞くけど、奥さんとかいないよね?」

「まさか~モテないんだよ僕」

笑っているシュウジくん。

「アカリちゃんだけだよ」

私は彼の言葉を信じていました。

彼とのお付き合いで、ちょっと不満があるとすれば、家に招いてくれなかったことです。

「ねえねえ、たまにはシュウジくんのお家に行きたい!」

「えっ、うーん……また今度ね」

「そっかーごめんね」

彼は仕事が忙しそうで、なかなか家に上げてもらえませんでした。

ある日、彼がデートをキャンセルしました

<ごめん!週末仕事が入って会えなくなった!>

シュウジくんからのLINEで、週末に予定していたデートがキャンセルになりました。

「シュウジくん会えないのか……ざんねーん」

でも家にいるのもつまらないし、たまにはショッピング行こうかな!

そして、週末。

私はこの日、彼の正体を知ることになるのです。

週末、一人で出掛けてました

週末、一人で近くのショッピングセンターを訪れました。

やはり休みの日なので、家族連れも多いみたい。

そんな人混みのなかに、シュウジくんがいました。

「あれって……シュウジくん?」

話しかけようと思いましたが、彼は子どもを抱えて女性と一緒にいるようす。

彼の左手には、指輪がありました。

浮気?

いや違う。

彼は不倫してたんだ。

知らない間に、不倫相手になってたってこと?

「私だけって言ってたのに……」

マッチングアプリで出会った彼に、私は騙されてたんだ。

久しぶりに彼に会いました

「アカリちゃん!」

私の背後から、私を抱き寄せる彼。

「週末会えなくてごめんね~!でも仕事は片付いたからさか!」

「…触らないで!」

私はすぐに彼から離れました。

「あなたさ、自分がなにしてるかわかってる?」

「え?」

「私見たの。あなたが女性と赤ちゃん連れて歩いてるところ。どういうことか説明して」

彼は少し黙ってから、話し始めました。

「…ごめん。ずっと隠しているつもりはなかったんだよ。でもこれだけは信じてほしい。家族も君も大切なんだよ!」

はー-??

「開き直らないで!私の貴重な時間をあんたなんかに使うわけないでしょ!もううんざり!さよなら!」

そしてまたマッチングアプリで…

その後、数か月ぶりにマッチングアプリを再開しました。

マッチングアプリでも度々、彼を見かけます。

懲りずにまた不倫相手を探しているのでしょう。

「ショッピング楽しいな~」

次はもっと、ステキな恋がしたいです。

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