「本当ラブラブだよな~」

「コウタロウ、また彼女といるな」

友達からよくそう言われる。

僕と彼女のミツキは、自他ともに認めるラブラブカップルだ。

そのはずだった……。

ある日、一人で街を歩いているとき、見知らぬ男と歩いているミツキを発見。

問い詰めると、彼女はあっさりと浮気を認めた。

「ごめんなさい。最近コウくんの連絡が少なくて不安になったの。もうしないから……!」

涙ながらにそう語るミツキ。

僕が不安にさせてたのか……。

「わかった。でも、もうしないって約束して」

「うん!約束する!」

その後、なにもなかったかのように関係は修復していった。

お互いにもっとコミュニケーションを取ることを意識し始めたのだ。

「なにが不安だったの?」

「うーん、もっと会いたい!あと電話もしたい!」

「わかった」

ミツキが顔を赤らめて微笑む。

「コウくん、大好き」

僕は今まで以上にミツキを大切にしていた。

関係をさらに深めていくなかで…

その後、会う回数を増やしたり、LINEだけでなく電話で会話することも増えていった。

順調に交際を続けている。

ある日、ミツキが僕の家に遊びに来て、帰宅した後……。

rrrrr――

ミツキのスマホが、僕のテーブルの上にあった。

「電話来てる……えっ?」

ふと画面を見ると、そこに表示されていたのは「ユースケくん♡」と書かれた着信画面。

明らかにミツキと親しそうな男だ。

「まさか……」

僕はミツキのスマホを取り、ロックを解除した。

そこには知らない男とミツキのLINEでのやり取りが記録されていた。

<今日はありがとう♡>

<会えてうれしい!>

<次はいつ会う?>

<気を付けて帰ってね。>

<また泊まりにいきま~す!>

どんどん読み進めていくと、こんなやり取りが目に入った。

<好きだよ♡>

<彼氏いるだろwww>

<なにソレ???>

もう浮気しないって約束したのに……。

ミツキの言葉も笑顔も信じていたい、だけど……。

また裏切られてしまった……。

2度目の浮気発覚後

その後、僕は仕事中ですら涙が止まらなくなる日があった。

ふとしたときに泣き出すし、考えすぎて一睡もできない。

僕は完全にまいっていた。

別れた方が良いのに、好きだから別れられない。

スマホであらゆる恋愛記事を読んだけど、解決には至らなかった。

そんなときに大親友のジュンから連絡があり、2人で飲みに行くことになった。

「コウタロウ!」

「ジュン!」

「久しぶり~なんか元気なくね?とりあえず飲みに行こうぜ!」

本当は気分じゃないけど、せっかくだし。

「いいよ」

「よっしゃ!」

居酒屋についてさっそくビールで乾杯。

飲み出してから、いま付き合っているミツキのことや浮気のこと、ミツキのスマホを見てしまったことなどを洗いざらい話してしまった。

「じつは彼女がかくかくしかじか……」

「えっ!なん股だよそれ!」

ジュンも若干引いている。

「どうしたらいいんだろう……」

なんかジュンを困らせてしまった気がする。

ビールを飲み進めていると、居酒屋に新しい客が入ってきた。

「あ」

それは、ミツキと僕がまったく知らない男だった。

「み、ミツキ!隣のヤツは誰だよ……」

「だって寂しくて……そのぉ」

明らかにミツキは戸惑っている。

そこにジュンが突然、ミツキに話しかけた。

「あのー彼女さん?」

驚いてジュンの方を見るミツキ。

「コウタロウは人のことすごく大切にするヤツなので、君のことも大切にしてくれたはずなんスよ。親友として保証します」

ミツキの反応など気にせず、語り続けるジュン。

「だから、コイツは親友だから幸せになってほしいんスよね~。でも君と付き合っているコイツ、幸せオーラゼロなんスよね。関係を続けていくのは難しいんじゃないっスか?」

「ジュン……」

「部外者は黙って!後で連絡するから!」

居心地が悪くなったのか、ミツキは突然キレて男とどっかに行ってしまった。

その後

居酒屋での一件があった後、ミツキと改めて話し合い、別れを決断した。

数年経ったいまは、一途で自分を大切にしてくれる彼女と出会い、毎日幸せに過ごしている。

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